Alteryx DesignerからSalesforceにODBCで接続してみた #Alteryx
こんにちは、スズです。
Alteryx DesignerからSalesforceへの接続には、Salesforce Input ToolとSalesforce Output Toolという専用のツールを用意しており、Alteryx Communityからダウンロード可能になっています。
Salesforce Input Tool、Salesforce Output Toolを使う以外にも、ODBCを使用してAlteryx DesignerからSalesforceに接続することができます。Alteryx DesignerからODBCを使ってSalesforceへの接続を試してみましたので、本記事でご紹介いたします。
検証環境
本記事の執筆にあたり、使用しているAlteryx Designerの環境は以下の通りです。
- Alteryx Designer 2023.1
- Windows 10 Pro
また、SalesforceはDeveloper Editionを使用しています。Developer Editionの利用方法については以下をご参照ください。
事前準備
今回、ODBCでの接続にはBasic Authを使用します。Basic AuthではSalesforceのセキュリティトークンが必要となりますので、あらかじめSalesforceでセキュリティトークンを発行します。Salesforceにログインし、画面右上のアイコンから[設定]を開きます。
[私のセキュリティトークンのリセット]を開き、[セキュリティトークンのリセット]をクリックします。
メールアドレス宛に新しいセキュリティトークンを送信したというメッセージが表示されます。
メールを確認すると、セキュリティトークンが届いていました。このセキュリティトークンをODBC接続に使用します。
ドライバのダウンロード
Salesforceへの接続に使用するODBCのドライバは、Alteryxのライセンスポータルからダウンロードします。ライセンスポータルについては以下の記事にてご紹介していますので、あわせてご確認ください。
ライセンスポータルにログインし、Driversの[Download]をクリックします。
[Download Product]ウィンドウが開きます。ダウンロードするドライバを選択し、[Next]をクリックします。今回はSalesforceとの接続を行いますので、「Salesforce」を選択します。
[Download]をクリックすると、「Simba Salesforce 3.0.0.1001 64-bit.msi」がダウンロードされます。
ドライバのインストール
続いてドライバをインストールします。ダウンロードした「Simba Salesforce 3.0.0.1001 64-bit.msi」をダブルクリックしてインストーラを起動します。インストーラの画面では[Next]をクリックします。
利用規約を確認し、同意の上、[Next]をクリックします。
ドライバのインストール場所を指定し、[Next]をクリックします。
[Install]をクリックすると、ドライバのインストールが始まります。
インストールが完了したのち、[Finish]をクリックして終了します。
DSNのセットアップ
ドライバをインストールしたのち、Alteryx DesignerからSalesforceへの接続に使用するDSNを作成します。ODBCデータソースアドミニストレーターを開き、[追加]をクリックします。
先ほどインストールした[Simba Salesforce ODBC Deriver]を選択して[完了]をクリックします。
DSNのセットアップの画面が表示されますので、必要項目を設定していきます。今回は以下の項目を設定しています。
- Data source name: 表示名を設定します。
- Auth Type: 認証タイプを設定します。今回はBasic Authを使用します。
- Basic Auth
- Username: Salesforceの認証に使用するユーザー名を設定します。
- Password: Salesforceの認証に使用するパスワードを設定します。
- Security Token: 事前準備にて発行したセキュリティトークンを入力します。
- Save Security Token: 入力したセキュリティトークンを保存しておくため、チェックを入れます。
設定後は、[Test...]をクリックしてSalesforceへの接続に成功するかを確認します。接続テストを確認したのち、[OK]をクリックしてDSNを保存します。
Alteryx DesignerからSalesforceに接続
最後にAlteryx DesignerからSalesforceへの接続を試してみます。データ入力ツールをキャンバスに配置し、[接続を設定します]をクリックします。なお、今回は[データ接続マネージャー(DCM)の使用]はチェックを外しています。
[データ接続]ウィンドウにて、[データソース]を開きます。この中に「Salesforce」の項目がありますので、Salesforceの[ODBC]をクリックします。
[Salesforce ODBC 接続]ウィンドウが開きます。[Salesforceデータソース名]には先ほど設定したDSNを指定します。ユーザー名、パスワードを入力し、[OK]をクリックします。
[テーブルの選択またはクエリを指定]ウィンドウが表示されます。これでSalesforceに接続ができました。
クエリを指定してワークフローを実行すると、データが表示されました。
最後に
Alteryx DesignerからODBCを使ったSalesforceへの接続についてご紹介しました。